Pythonで割り算をするときは/
を使います.
「割り算なんて簡単!」と思うかもしれません.
しかし割り算は計算機特有の特徴も出るので気をつけましょう.
今回はPythonで割り算をする方法と使うときの注意点について紹介します.
割り算をするには?
Pythonで割り算をするときは /
を使います.
他の言語でも似たような記号を使うので覚えやすいですね.
簡単な割り算をしてみましょう.
print(5/5)
5/5の結果は1.0になりました.
整数同士で計算したのに,その結果には小数点が付いていますね.
割り算の結果は浮動小数点数で表される
一般的に考えると整数同士で割り算をすると小数点は不要ですよね.
50 / 10 であれば 5 で良さそうです.
割り切れた理由は10進数で計算しているためです.
しかし計算機は2進数でしか計算できません.
2進数だと分数を正確に表せないんですよね.
詳しくはこちらを確認ください.
15. 浮動小数点演算、その問題と制限
浮動小数点数はコンピューターのハードウェア上は2進数(binary)の分数で表されます。 たとえば、 10進数 の分数では 0.625 は 1/10 + 2/100 + 5/1000 という値を持ち、 2進数 の分数では 0.101 は 0/2 + 0/4 + 1/8 という値を持ちます。 この2つの分数はまったく同じ...
Pythonでは標準仕様として割り算した結果は浮動小数点数になります.
型の変化を確認する
計算前と計算結果の型を確認してみましょう.
print(type(5))
print(type(5/5))
5はint型(整数)ですが,その計算結果はfloat型(浮動小数点数)になっていますね.
整数同士で計算してもその結果は浮動小数点数になります.
割り算すると計算結果は浮動小数点数になると覚えておきましょう!
浮動小数点数にしたくない場合は // を使う
計算結果を整数にしたいときもあるでしょう.
その場合は //
を使いましょう!
print(5//5)
1として表示されました.
小数点はありません.
型も確認します.
print(type(5/5))
//を使うと整数型になるようですね.
/ と // は求まる結果が異なるので使い分けましょう!
まとめ
今回はPythonで割り算をする方法と計算結果が浮動小数点数になることを紹介しました.
- / を使うとその計算結果は浮動小数点数(1.0など)になる
- // を使うと整数(1など)になる
割り算にも2種類の記号 / と // がありました.
それぞれ計算結果が変わるので使うときは注意しましょう.