シェルにも通常のプログラミング言語と同じように変数があります.この変数をシェル変数と呼びます.
シェル変数も数値や文字列を格納できるため各種設定に使われています.そのためシェル変数を学ぶと自分で機能をカスタマイズできるようになるでしょう!
今回はシェル変数の設定方法ついて紹介します.
変数の定義方法
シェル変数は次のように設定します.
<変数名>=<値>
変数の設定方法は型無しのプログラミング言語と一緒なので分かりやすいですね.
続いて変数の中身を取り出してみます.
変数の前に$
記号を付け,echo
コマンドで表示します.
echo $<変数名>
training
変数の中身を出力できました.
変数を参照したいときは変数名の前に$
記号を付けると覚えましょう!
変数を設定するときの注意
シェルでは変数を設定するときに注意事項があります.
このルールを守らないとうまく変数が設定できないので注意が必要です.
1. 変数名と値の間にスペースを入れない
シェルは変数と値の間にスペースを入れてはいけません.
スペースがあるとエラーになってしまいます.
JavaやPythonなどのプログラミング言語ではスペースを入れても問題ありませんがシェルではやめておきましょう.
<変数名> = <値>
2. 値にスペースがあるときは”, “”で囲む
値にスペースが含まれるときは''
または ""
で囲む必要があります.
<変数名>='<スペースを含む値>'
スペースを含む値を''
で囲まないとコマンドとしてみなされエラーになってしまいます.
<変数名>=<スペースを含む値>
まとめ
今回はシェルで変数を設定する方法を紹介しました.
- 変数名と値の間にスペースを入れない
- 変数名を表示するときは変数の前に
$
記号を付ける - 値にスペースが含まれるときは
''
,""
で囲む
シェル特有のルールがありました.
どれか1つでも欠けるとうまく変数が設定できないので注意しましょう!